【第1回】農業大賞(2004年)


※社名、肩書き、名称、年齢などはすべて受賞当時のものです。

農業大賞 北海道知事賞

(有)蝦夷農園(北見市)

北原潤哉さんほか生産者3名で、ウルフ種を中心としたタマネギを無農薬、植物性有機肥料で栽培。有機JAS認定取得、全国環境保全型農業推進会議より2000年3月表彰を受ける。北海道内外から訪れる見学者には情報公開し、有機栽培の普及に努めている。
(写真:農園主の北原 潤哉さん)

農業大賞 コープさっぽろ会長賞

(有)丸勝大塚産業(新篠津村)

ダイコン、レタス、ハーブなど30種類以上の有機農産物を生産、販売。また地域の仲間に呼びかけ農事組合法人オーガニック新篠津を設立し、独自の販売ノウハウを確立。「あれがやりたい、こうしたい」という積極的な気持ちで「畑の学校」など子どもたちの体験学習や大学生の研修生の受け入れを行い、農業の良さを広く伝えるとともに、外食産業の生ゴミ処理や家庭用ミミズのコンポストの販売など、環境農業を目指している。2001年1月に有機JAS認定取得。
(写真:農園主の大塚 裕樹さん)

特別賞

(有)オサラッペ牧場(旭川市)

30年前に新規入植し、ホルスタインのオス子牛の育成を行ってきたが、平成7年より短角牛の放牧肥育に取り組み、短角牛肉を独自で販売。併設のレストラン「ゲストハウス・オサラッペ」で自家産の短角牛肉を提供しているほか、日本B&Bトラストバンクにホスト登録し、訪問者や農業体験の受け入れも行っている。
(写真:牧場主の荒川 信基さん)

十勝クリーン大豆生産組合(清水町)

平成11年に5軒の農家で組合をつくり、減農薬栽培(現・特別栽培)で大豆を生産。現在組合員は17戸1法人。平成15年には基準がさらに厳しくなった特別栽培で生産。また納豆大豆の新品種「ユキシズカ」の栽培に取り組み、平成17年から現在栽培している納豆大豆のすべてをこの品種に切り替える予定。消費者、流通業者との交流会にも積極的に参加し、「顔の見える産地」を実践。
(写真:組合長の土井 正志さん)

余市町りんご生産出荷組合 クリーン研究班(余市町<余市町農協内>)

農薬・化学肥料削減が難しいリンゴ栽培で、”安全でおいしいりんごを食卓に”を目標に、全道に先がけて「YES!clean」登録を実現。構成員は20 人、栽培はつがるなど11品種に増やす。旬の味覚のおいしさと生産者の声を直接伝えたいとの思いから、オーナー制度や小学生のファームスクールの受け入れも行っている。

(有)余湖農園(恵庭市)

無・減農薬、無・減化学肥料で、小松菜や水菜などを21年前から栽培。新規就農希望者を研修生として育て、独立後の10農園と提携し30品目の野菜を分担して生産している。味噌づくり講習や体験農園なども開催し、消費者との「顔の見える関係」を大切にしている。
(写真:農園主の余湖智さん)

奨励賞

井上 豊子(岩見沢市)

昭和42年大学卒業と同時に今は故人となった夫とともに就農、農薬を使わない農業を目指してきた。現在は家族2人と近くに住む娘たちで、無農薬・無化学肥料の有機農法で主にタマネギ等の農産物を生産。タマネギはJAS認証取得。体験学習の受け入れや味噌づくりの出張講習なども行い、自家産の味噌や麹は販売もしている。

(有)大石農産(大樹町)

特別栽培農産物の「清流大根」で応募。農薬や化学肥料を減らすことはもちろん、硝酸態窒素の削減に挑戦し、独自の栽培方法を確立する。今年から「循環型農業」に挑戦するため、豚を試験的に放牧している。地元の小、中学校の生徒を招き総合学習の場を提供するとともに、新規就農希望者が地元に入植できるよう指導・支援を行う。
(写真:農園主の大石 富一さん)

野村園(北広島市)

ヨーロッパの循環型農業を実践するとともに、父親の代から受けつがれてきた無農薬・無化学肥料の野菜づくり「野村式農法」に取り組む。市場を介さず直売所で独自に販売。料理講習会を開催した幼稚園の農業体験の受け入れなど、地域との交流も積極的に行う。
(写真:農園主の野村 幸宏さん)

レークランドファーム久保牧場(湧別町)

牛乳の生産を行う一方、チーズづくりにも挑戦している。牛のストレスをためないよう心がけ、畜舎内は換気扇などで空気の清浄化に努める。国道238号沿いに位置し、農業景観や環境美化にも取り組む。2001年酪農教育ファームに認定され、子ども達の農業体験学習にも力が入る。
(写真:牧場主の久保 隆幸さん)

農業交流賞 札幌市長賞

角田ちなつさん (旭川市・8歳)

じいちゃんばあちゃんのおてつだいで初めて大根ぬきに行きました。その時のことを絵にしました。スポッと大根がぬけるとおもったのになかなかぬけなかったよ。ぬけた大根は自分と同じくらいの大きさでビックリ。ひげがはえてておかしかった。じゅしょうの時は、名まえをよばれてドキンとした。はじめはゆめだとおもっちゃったけどとってもうれしかった。

北口榛花さん (旭川市・6歳)

おかあさんと2人でさんかした、たのしい「お米たんけんたい」の田うえ、草とり、いねかりのことをにっきにかいていました。それをがんばってひとつにまとめて作文にしました。ひょうしょう式で名まえをよばれてビックリしました。「だしてよかった。」と、おもいました。

中村千春さん (札幌市・33歳)

昨年さっぽろさとらんどのじゃがいも体験コースに家族で参加しました。娘は種芋植えには目を輝かせ、青々と育った茎葉に感動し、収穫時には主人が掘ったじゃがいもを夢中で運んでいました。この写真はその時に撮ったものです。普段は作り笑いが多い娘ですが、この時は自然な笑顔で私もとても気に入っています。まさか賞をもらえると思ってなくておどろいていますが、とてもうれしかったです。

農業交流賞 奨励賞

斉藤茉希さん (札幌市・7歳)

わたしは、おいもが大すきです。なつ休み、だてへおいもほりに行った時は、弟ときょうそうでおいもをほりました。また行きたいです。でもいっぱい食べたのでもうなくなりました。絵のしょうをもらった時は、少しドキドキしました。会場にわたしの絵がはってあったので何度も見に行きました。おじいちゃんやおばあちゃんにもよろこんでもらえました。とてもうれしかったです。

渡辺奈々さん (本別町・28歳)

「砂糖はビートから」という常識のようで常識じゃない?事を農業体験から知り得る事ができてから、私自身少し太ったように感じます。コーヒーに欠かさずビートを入れる事にしたからでしょうか・・・広大な畑で丹念に一つの命を育てる。本当に大変な作業です。砂糖の甘い香りをかぐ度、農業従事者の苦労を感じ、感謝しながら頂いています。安売りを常に狙う主婦の私ですが、あれだけ大変なビート作りなのだから、もっと高い値段で砂糖が売られてもいいのでは。と最近思ったりします。(笑)

佐々木興進さん (今金町・62歳)

この度は私の粗末な絵に奨励賞をいただきまして、ありがとうございました。もう40数年前にもなる私の体験した農家の暮らしを描かせていただきました。皆様も知っての通り当時の農家生活は、ほぼ自給自足で質素で時には貧しい日々でした。農作業も馬の力以外では人力で辛いものでした。しかしそれが故に「お正月」「お盆」「お祭り」「運動会」などが今では味わえない至福の感がありました。土を大切にし、土を肥やす事を喜びとしていたと思います。

笹尾実愛さん (札幌市・11歳)

11月1日、先生から1通のハガキを受け取りました。それを見て私はびっくり。奨励賞決定のお知らせだったのです。5年生全員で行った田植え。その感動をいろいろな人に伝えたいと思いながらこの作文を書きました。表彰式当日、他の人の作品を見るとため息が出てしまいました。最後に、田植えをさせて下さった由仁町の三田村さん、ありがとうございました。

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