【第11回】コープさっぽろ農業賞(2021年)
農業賞 北海道知事大賞
あすなろファーミング(清水町)
長年にわたり無農薬・無化学肥料による牧草管理に努め、化石サンゴを活用した土壌管理によりJAS有機飼料認証を取得。混合飼料はすべてNon-GMO。JGAP、アニマルウェルフェア認証も取得しています。質の良い生乳を生かした牛乳やバター等の製造に力を入れ、生産から加工を通じたこだわりが評価されました。
農業賞 特別賞
Agricola(アグリコラ)(当別町)
2017年に平飼い養鶏で新規就農。国産100%飼料により有精卵を生産し、国内では5番目に早くオーガニックエッグ認証を受けています。障がい者雇用(就労継続支援事業A型)にも取り組み、総合力で評価されました。
菅野牧園(栗山町)
福島県飯舘村で牧場運営に従事していましたが、東日本大震災の原発事故を受けて北海道に移住。2014年に栗山町で新規就農。自給飼料により無理のない形で牛を育てる取り組みに加え、レストラン設立、故郷への思いも評価されました。
佐々木ファーム(洞爺湖町)
無肥料無農薬による循環型農法で多品目の野菜を生産。アイスシェルターを活用した野菜の熟成など、安心でおいしい野菜を届ける取り組みと、100年先の農業、自然環境を見据えた取り組みが高い評価を受けました。
前田農産食品(本別町)
グローバルGAP認証を北海道でいち早く取得。地元ベーカリーに求められる道産小麦の栽培、新規作物のポップコーン栽培など、新たな作物へのチャレンジや6次化に積極的に取り組む姿勢が評価されました。
農業賞 審査委員長特別賞
カリフリ農場(占冠村)
家族経営により循環型有機農法を実践。野菜生産を主としながら、鶏、ヤギ、羊、豚、ウサギの飼育も行い、半自給自足を営む姿や後を担う子どもたちの姿に感銘を受けました。
農業賞 奨励賞
アド・ワン・ファーム(札幌市)
環境制御システムを導入した野菜の水耕栽培に取り組んでいます。自然環境に左右されない、これからの農業のあり方として評価されました。障がい者雇用にも努めています。
Ambitious Farm(アンビシャスファーム)(江別市)
札幌近郊の地の利を生かして少量多品目の野菜を減農薬で生産。直売所ふたりのマルシェも開設。2017年度「農業の未来をつくる女性活躍経営体100選」に選出されました。
高山農園(新十津川町)
無肥料無農薬による水稲栽培に挑戦。空知わくわく風土協議会を立ち上げ、消費者交流イベント実施や有機酒米生産に取り組むなど、地域の若手リーダーとして活躍しています。
道南いたさか農園(厚沢部町)
堆肥にこだわり、メークインを中心に持続性の高い農業を実現(特別栽培メイン)。IT技術を積極的に取り入れ、ロボットトラクターの導入など、新たなチャレンジを行っています。
北海道・藤井ファーム・ラボ(札幌市)
できる範囲で減農薬に取り組み、伝統種である札幌黄や札幌大長ナンバンの育成にもチャレンジ。農業と観光の融合を図り、食育活動にも取り組む姿勢が評価されました。
漁業賞 コープさっぽろ大賞
白糠漁業協同組合 たこ縄部会(白糠町)
大正時代から続く伝統漁法「空釣り縄」により、特産のヤナギダコを高鮮度で漁獲しています。これは海洋プラスチックごみの排出が少ない漁法でもあり、環境負荷の低減につながっています。また、資源保護のための取り組みや、地元高校と連動した海中ごみの収集などの取り組みも高い評価を受けました。
漁業賞 奨励賞
カキキン(厚岸町)
厚岸町の漁業者による厚岸産カキのブランド化に中心的存在として携わり、また、自らカキの直売を行いながら、オイスターバーを立ち上げ、地場商品の魅力を発信し続けている点が評価されました。
新星マリン漁業協同組合(留萌地区) なまこ部会(留萌市)
2011年より大学や研究期間と連携し、iPadを利用したなまこの資源管理支援システム整備を行っています。資源の見える化により、なまこの資源管理を実現。サイズの自主規制に取り組んでいます。魚食普及活動も実践しています。
交流賞 札幌市長賞
当麻有機農業を考える会(当麻町)
長年にわたり有機農業に取り組み、学校給食への導入を行ってきました。また、学校と連携して農業体験の受け入れや食育活動にも積極的に取り組んでいます。コープさっぽろとしても学校給食に地元の有機野菜を導入してほしいという思いもあり、先進的な取り組みとして高く評価しました。
交流賞 特別賞
農猿(南幌町)
30代の農業者を中心に地域の若者が集まり、自分たちも楽しみながら食育活動に取り組んでいます。コロナ禍でも、軽トラに株ごとトウキビを積んで保育園に持ち込み、収穫体験をするなど、独自性のある取り組みが評価されました。
NPO法人北海道エコビレッジ推進プロジェクト(余市町)
「持続可能な暮らしと地域」をテーマに体験交流プログラムを実施しています。農園フットパスやスイーツキャンプ、幻のりんごを食べ継ぐプロジェクトなど、参加者・ボランティア共に大規模で実施していることも評価されました。
交流賞 学校特別賞
北海道中標津農業高等学校(中標津町)
農産加工研究班とマネージメント研究班の2つの班の取り組みとして、地域の幼稚園児、小学生、中学生を対象に食育活動を実践しています。また地域食材を使用した特産品の商品開発を通して地域活性化に貢献しています。
交流賞 奨励賞
北海道のごはん展(札幌市)
米農家をはじめさまざまな作り手が一同に集まり、消費者との交流を図りながら、みんなで米の収穫を祝うユニークなイベントを実施しています。若いメンバーが中心となった取り組みであり、今後の活動への期待が高まっています。
ビジネスモデル賞 最優秀賞
仁成ファーム(釧路市)
深刻な人手不足問題を抱えていた大規模酪農法人と就労継続支援A型事業所を営む音羽協働センターによる農福連携の取り組みが、大規模酪農法人の経営改善と障がい者の自立支援につながるモデルケースとして高く評価されました。今後の北海道酪農の一つの未来を指し示すビジネスモデルです。
ビジネスモデル賞 優秀賞
竹内農園(北広島市)
2014年に新規就農、農業と福祉の連携を目的とした竹内農園を設立。障がいの程度に応じた作業の細分化を実現し、損益分岐点も意識しながら経営的な安定を図りつつ、障がい者の雇用拡大につなげています。
ハッピネスデーリィ(池田町)
1990年に国内の酪農家としては初の本格的なジェラート製造販売会社を立ち上げ、アイスクリームやチーズ、菓子、ピザなどの商品を展開しています。地元食材とのコラボ商品の開発にも積極的に取り組んでいます。
新規就農者賞 優秀新規就農者賞
佐賀井農園(長沼町)
新規就農10年目。土づくりにこだわり、化学的アプローチで栄養価も収量性も高い野菜作りを実践しています。今後の北海道農業の一翼を担ってほしいと高く期待しています。
新規就農者賞 優秀賞
ぼちぼち農場(美幌町)
大阪出身の女性2名で新規就農を果たし、11年目。完熟堆肥や緑肥を使い、環境保全型農業を実践しています。今後の目標として、小麦生産からのパン製造にも意欲的です。
ご近所やさい生産者賞 最優秀賞
中田農園(札幌西地区)
籾殻と馬糞で作るぼかし肥料を使用し、多くの野菜を無農薬で生産しています。味の良い持続可能な野菜づくりを進めていることはもちろん、地域における食育活動の実践、組合員活動にも積極的であることなどが評価されました。
ご近所やさい生産者賞 優秀賞
高坂農園(函館地区)
有機肥料を使用し、減農薬でレタスを生産しています。全道に長期間安定的に出荷し、地域活動や組合員さんとの交流にも積極的に取り組む姿勢が評価されました。
ご近所やさい生産者賞 地区推薦賞
- 札幌東地区/なかよしクラブ
- 小樽・石狩A地区/三國農園
- 南空知・石狩B地区/けーあいファーム
- 帯広地区/Far夢楽縁
- 釧路地区/スターファーム
- 北見地区/篠根果樹園
- 苫小牧地区/神田園芸
- 室蘭地区/タカシナ観光果樹園
- 旭川地区/さときふぁ~む