すごいスープの源流へ!組合員さんが畑&工場に潜入
「クノール カップスープ ベジレシピ」〈コーンクリーム〉のメイン素材となるコーンパウダーは味の素食品北海道(株)の工場で製造しています。今回は、北見地区にお住まいのコープさっぽろ組合員さんがスーパースイートコーンの畑と訓子府工場を見学。「今年の出来は?」「コーンパウダーってどう作るの?」など、気になる裏側をフカボリしました。(取材日/2023年9月4日)
おいしい瞬間、逃すことなく!
産地見学に参加したのは北見地区組合員活動委員長の塩田さんと副委員長の川村さん、村上さんの3名。皆さん、昨年の「クノール カップスープ ベジレシピ」を食べて以来、ベジレシピの熱烈なファンです。
まずは訓子府町のコーン畑へ。「果て〜し〜ない〜♪」と思わず歌い出したくなる雄大な景色が広がっていました。
畑の案内役は味の素食品北海道の安田伸一さん。何を隠そうコーンレンジャーの一人です。コーンレンジャーについては昨年の記事を読んでいただくとして、その役割をひと言でいうと「コーンの番人」。訓子府周辺に点在する契約農家95戸のコーン畑470ha(東京ドーム100個分!)をたった2人で管理しています。5月の種まきから収穫まで、ほぼ毎日畑を歩き回り、草丈や葉の枚数、色を見て生育具合をチェックしているそう。最も気が抜けないのが収穫時期。黄色みと甘みが最高潮となったタイミングで収穫するわけですが、おいしさのピークはたった1週間。どの畑をいつ刈り取るか?工場の受け入れ態勢はどうか?こまめに連絡を取り合いながら作業を段取りします。「猛暑の今年は生育も過去最高の早さ。トラブルでもあろうものなら、おいしい時季を逃してしまうので毎日ヒヤヒヤです」と安田さん。「今年も豊作!自信を持ってお届けしますよ」。
おいしさそのままパウダーに
畑から届いた原料コーンはその日のうちに工場へ運び込まれます。搬入後すぐに皮をむいて選別、水洗い。芯から粒を外してすりつぶし、ペースト状にします。これをバウムクーヘンを焼くように棒に巻き付けて乾燥させたら、粉砕してパウダーに。着色なし、甘みも足さない純度100%スーパースイートコーンのコーンパウダーが完成します。
驚いたのはほとんどすべての工程が機械化され、スピーディーかつ衛生的に加工されていること。工場を案内してくださった味の素食品北海道(株)の伊賀康之さんによれば「コーンは収穫後のスピードが命」。時間がたつほど糖度が下がるので、収穫してから24時間以内にパウダーに加工し、取れたての旨味をパウダーに封じ込めます。
もう一つ印象的だったのはコーンは捨てるところがないこと。パウダーに使用するのは粒のみですが、茎や葉は畑にすき込んで緑肥に。皮と芯は砕いて牛の飼料となり、それを食べた牛のフンはたい肥となって畑の養分へ。地域の中で資源循環型の農業体系ができあがっているのです。
メロンより甘い!?
工場見学の後は試食会。1「原料」そのまま(ゆでたスーパースイートコーン)、2原料をすりつぶした「ペースト」、3ペーストを薄く伸ばして乾燥させた「フレーク」、4フレークを粉砕した「パウダー」を食べ比べました。そう、これ(1~4)は原料コーンがパウダーになるまでの過程。各工程でコーンがどのように変化するのかを舌で体感します。
まずは1のコーンにかじりついて一様に目を丸くする3人。収穫適期のスイートコーンはメロン並みに糖度が高いといわれますが納得の甘さとみずみずしさです。2は見た目そのまま離乳食のムースのよう。3はお菓子みたいに軽やかでした。驚いたのは4のコーンパウダー。水分がほとんどなくパサパサしていましたが、凝縮された甘みは圧巻。コーンだけなの?何も加えてないの?と思わず疑ったほどです。
ちなみに味の素食品北海道(株)の工場は訓子府と十勝にあり、道内2工場で製造したコーンパウダーは川崎と四日市にある味の素の工場へ送られ、最終製品になります。「北海道のおいしいコーンがここから全国へ発信されるんですね。循環型農業の取り組みにも感銘を受けました。すごい工場が身近にあるんだね。そう思うととても誇らしいです」。見学を終えた塩田さんの言葉が心に残りました。
次回は、「クノール カップスープ ベジレシピ」の魅力と発売情報をお届けします。