Vol 03. Novacoop×コープさっぽろ食育プロジェクト ~プログラム協同開発~

Cibo della Festa(お祭りの食事)

2013年4月にNovacoopに3週間以上の視察をさせていただいた際に、「ぜひ一緒に食育プログラムを開発したいね」という話になった。どんなテーマがいいか、ディスカッションし、日本とイタリアの伝統食をお互いに学べるプログラムを作ろうという話で固まった。

そこで協同開発したのが「Cibo della Festa(お祭りの食事)」というプログラム。日本のお正月、イタリアのクリスマスというそれぞれの国の伝統的な食事を通して、お互いの食文化を学びあい、国際交流を深めることを目的として開発した。

プログラムの内容は、事前に各国の食文化について学び合った。我々からは、お正月の子どもたちの遊びの一つの「福笑い」をイタリア語に翻訳し、紹介。イタリアからは、クリスマスツリーの飾り作りができるキットや、クリスマス料理のレシピを教えていただいた。またNovacoopのアニマトーレから、動画メッセージを作成してもらい、やり取りもした。

そして、日本の子どもたち10名ほどに集まってもらい、お買い物をし、その材料でおせち料理づくりを行った。その風景を映像化し、イタリアの子どもたちに直接その映像を届けに再度トリノに向かった(※詳細は、動画参照のこと)。
イタリアの子どもたちもNovacoop内で、クリスマス料理と日本のおせち料理の材料のお買い物。この日、おせち料理は、伊達巻となます、クリスマス料理は、レンズ豆とカナッペなどが作られた。なますづくりでは、大根がなく、代用でフィノッキオを使うなど工夫しながら、おせち料理づくりを行った。

諸説あるものの、伊達巻は書物にたとえられ、頭がよくなるようにとの願いが込められていることを説明すると、伊達巻は子どもたちに大人気!おせち料理には、それぞれ意味があること、またクリスマス料理も同じように、レンズ豆を大晦日に食べるとお金持ちになれるという言い伝えがあることなどを、食事を通して学び合うことができた。この様子は日本の子どもたちに伝えられ、まさに食を通した国際交流を一つの形にすることができた。

こうした、国際交流ができたことは、本当にうれしかった!また絶対やりたい!

プログラム開発をスタートした2013年5月9日
店舗でおせち料理のお買い物
伊達巻づくりに挑戦中
イタリアのみんなに向けてメッセージ
イタリアの子どもたちも店舗でお買い物
日本の子どもたちからのメッセージを見るイタリアの子どもたち
なますを作ってくれた子ども達
子ども達が作ってくれた伊達巻・なますなど
最後にみんなでパチリっ!

コーディネート・通訳:中野美季
2014年1月 星野浩美

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