2025.2.14

-Story04- 「200万人を代表して」 本気で挑んだ組合員の話


コープさっぽろの組合員さんが主役となって作る濃厚つゆ開発ストーリー。最終話は、商品開発に携わった組合員さんのインタビューです。濃厚つゆというテーマは、これまでの開発に比べて難題だったと明かす坪江利香さん、佐藤智恵さん、犬島奈美さんの三人。「絶対に無理とは言わない」にんべんの姿勢に刺激され、ブレずにこだわりを貫いた結果、「最高の自信作ができた」と口をそろえます。

——最初に杉野バイヤーから、濃厚つゆをテーマに商品開発をすると聞いてどう思いましたか?
犬島(コープさっぽろ組合員理事・組合員活動委員会委員長)1年前にアイスクリーム(北海道産とうきびアイス 粒入り)を作ったけれど、アイスに比べてつゆは難しいかなっていう印象は、最初はあったと思います。そのまま食べるものではないし、何に使うのかによっても違ってくるし。


坪江(コープさっぽろ組合員理事・組合員活動委員会副委員長) つゆって、それぞれの家庭で使う商品がある程度、決まってますよね。新しい商品が出たからといって、じゃあ買ってみようという気持ちになるかどうか。


——みなさんにとっても、ちょっと不安だった?
坪江 そうですね。なので最初は、みんながどう思っているのか?普段はどんなものを使っているのか?アンケートで聞くことから始めました。そうしたら本当にバラバラ。甘さだったり、ダシ感だったり。年齢層によっても求めるものが違っていたり。


佐藤(コープさっぽろ組合員理事・帯広地区組合員活動委員長) 最初は結構意見が分かれたね。


犬島 うどんに使うのか?そばに使うのか?煮物に使うのか?議論するほど分からなくなって。試食会で、にんべんさんがいろいろサンプルを用意してくださったんだけど、食べ比べるほど、やっぱり分からなくなってきて……。


坪江 1回目、2回目の試食会は不安しかなかった。


犬島 何度か食べ比べをする中で、「やっぱり道産原料だよね」というところにみんなの意見が落ち着いた瞬間があった。自分の好みも大事だけれど、お友だちに自信を持っておすすめできる商品がいいよねという考え方に切り替えたときに、どこへ向かっていくのかが見えたかな。


坪江 星屑昆布のアイデアが出たときが、ターニングポイントだったと思う。


佐藤 私は十勝なので、保志さんのことは以前から知っていて。すごく精力的に活動をされていて、引きつけるものを持っている。星屑昆布そのものは詳しくなかったけど、その保志さんが作る昆布なら外せないよねって。そこでみんなの納得できるものができそうだって着地できたね。

——佐藤さんと坪江さんは保志さんに会いに行ったそうですね。
佐藤 地元にこんなにすごい人がいるんだから、やっぱり会って話を聞きたいと思って行きました。一本の昆布を作るのにたくさんの屑昆布(端材)が出ることや、漁師さん自身が「子どもに家業を継がせたくない」と思っているなんて全然知らなかった。屑昆布を加工して付加価値を高める星屑昆布の取り組みは、そういう現状を変えるためにやっていると聞いて、これは応援しなくちゃと思いました。


坪江 保志さんはもともと昆布ではなく別の漁をしていたけれど、昆布を採るようになって見えてきた課題を解決するために行動されています。きっとこういう方が、これから漁業を変えていくんでしょうね。


——そんな星屑昆布ですが、つゆを製造する上で扱いが難しいとなって一時はプロジェクトそのものが暗礁に乗り上げました。
佐藤 そうなんです。でもそこから、開発をサポートする三菱食品さんががんばってくださったり、にんべんさんも工場に掛け合ってくださったり。みんなの協力があって実現できたのは本当にすごかった。


犬島 星屑昆布だけじゃないよね。私たちが道産原料・北海道製造の醤油にこだわるあまりに、醤油を北海道から関東へ運ぶことまでしてくれたり。かなり困らせたけど、にんべんさんは毎回、応えてくれた。にんべんさんには感謝しかありません。


坪江 本当は「無理!」と言いたかっただろうけどね。絶対に無理とは言わなかった。プロですよね、本当に。最初の会議で、にんべんさんが自社商品の説明をしてくださったんです。そのときに醸造アルコールを使わないことだったり、一つひとつのこだわりを聞いて理解する中で、すごく勉強になったし、何よりもここまでこだわりの商品を作る会社なのだから、私たちもとことんこだわっていいのかなと思わせてくれたのは大きかったかな。

——濃厚つゆの店舗での発売が2月18日に決まりました。宅配での注文受け付けも始まっています。
犬島 できたね。本当に。

佐藤 できたね。特別なつゆではなく、普段使いのつゆであってほしい。そういうつゆが完成したと思います。

坪江 この濃厚つゆは、麺類だけじゃなくて、本当にさまざまな料理に使えます。北海道にはありがたいことにたくさんの食材があるので、それを生かしたり、深めたりするのにも、この濃厚つゆが役立ってくれるんじゃないかな。


——プロジェクトを振り返っていかがですか?
佐藤 商品開発にここまで携わらせてもらえる機会って、そうそうあることじゃないよね。一つの商品を作るのに、本当に多くの方が関わってできあがっていくというプロセスが見えて勉強になりました。


坪江 つゆのことを、こんなにも深く考えたことはこれまでなかったな。原材料をはじめ、つゆをきっかけにたくさんのことを学びました。議論を通して、私たちってやっぱり北海道の食が好きだし、北海道のことが大好きなんだって改めて気づきました。


犬島 私たちの学びという面でもすごく意義があったと思うけど、私たちが求めているものをつくる人・販売する人に知ってもらえたという意味でも、良い機会になったと思います。


——新たな商品開発プロジェクトがあったらどうですか?
犬島 もちろん、やりたい!でも、周りはイヤかもね。もうカンベンしてくれって、内心思っているかも。


坪江 本当に、本当に、よく完成させてくれました。お世話になりました!

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