Vol 15. シェフは街のスター的存在 ~街の自慢、憧れ、商品化、商品の高付加価値化~
バル巡り
サンセバスチャンと言えば、「バル」。サンセバスチャンは、人口18万人、面積は60k㎡の小さな町だが、その街の中に100以上ものバルが存在する。バルは住居の1階にあることが多く、10人くらい入ったらいっぱいになる小さなスペースで営まれているところが多い。早いところで19時半位からお店が開き、多くは20時からスタートするところが多い。
サンセバスチャンのバルはどんなところなのか、これはなかなか口で説明するのが難しい。今は、美食の街として世界的に有名であり、2012年7月に発売された高城剛さんの「人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか―スペイン・サンセバスチャンの奇跡」で紹介され、「GOLD」や「CREA」など、多くの雑誌でも取り上げられ、中でもピンチョスといわれる、小さなパンの上に少量の食べ物が乗り串が刺さった食べ物が有名だが、実際にバルに入ってみると、観光客用のバルでは串が刺さったピンチョスを目にするが、それがピンチョスの全てではないことがすぐに分かる。ピンチョスとの語源は、ピンチョス(単数形はピンチョ 西: pincho、バスク語: pintxo、「串」の意)で、串で刺すことを意味する。
私が立ち寄った3軒をご紹介。どこも超人気店。観光客の方もいらっしゃるが、地元の方に愛されているお店。
①BAR GOIZ ARGI ― エビが美味しくて有名なバル
②BAR NESTOR(トルティーヤと熟成肉、トマトサラダ・しし唐の素揚げ、パニーニが有名なお店。そしてメニューはこれだけ)
③Twepetxa―メニューは全て鰯のお店
2016年3月1日(火) 星野浩美